QUESTION AT THE PHARMACY
Q. | ジェネリック薬品とは? |
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A | 医療用医薬品には同じ成分、効果でも薬価が違うものがあります。日本で最初に発売された新薬は「先発品」と呼ばれ、これに対して「後発品」(ジェネリック)は、一般的に先発品の特許期間満了後に製造・販売される薬のことをいいます。ジェネリックは新薬の研究開発費や承認審査にかかる費用がかからない分、薬価が安く設定されています。 |
Q. | ジェネリック薬品を希望するにはどうしたらいいですか? |
A | 医師が処方した薬に対して、保険調剤薬局の薬剤師が薬の専門家の立場から、品質と患者さんの負担を考慮し、患者さんの同意のうえで同一成分の後発品に替えることができますが、医師の了解があることが前提です。 ジェネリック薬品の使用については、処方箋を書く医師か調剤する薬剤師に相談してみるといいでしょう。 |
Q. | 手帳はどんな時に役に立つのですか? |
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A | 複数の医療機関で薬をもらうときに、同じ成分の薬が重なって出されどちらも飲んでしまうと、量が多すぎてしまうことがあります。また飲み合わせの悪い薬を同時に処方されて、薬の効き目が悪くなったり効きすぎて副作用が出てしまう事もあります。手帳は、他でどんな薬をいつから飲んでいるかを伝えるために、薬剤師だけでなく医師にも見せると良いでしょう。また副作用を経験したときには、いつ、どんな薬で、どんな症状がでたのかを手帳に記録しておくと、それと同じ種類の薬が再度処方されるのを防ぐことができます。 |
Q. | 手帳を活用するうえで注意する点は? |
A | 手帳は1冊だけにして、どこの医療機関の情報も全部それにまとめることが大切です。また血圧や検査結果、薬を飲んだ時の体の状態なども一緒に記録しておいてもいいでしょう。 そして、保険証や診察券と一緒にいつも持ち歩くようにしましょう。旅先や休日や夜間など急に体調が悪くなり救急で診てもらうときに手帳があれば、普段の治療の状況が適切に伝えられます。 |
Q. | 電子お薬手帳について教えてください。 |
A | 最近は電子お薬手帳も使われるようになりました。メリット・デメリットについて説明します。電子お薬手帳だと、携帯率の高いスマートフォンを利用したり、お財布に入るICカードを利用したものもあるため、情報を携帯しやすいというメリットがあります。 また、アプリを利用したものだと、薬を飲む時間をアラームで教えてくれるものもあります。家族間の情報を共有できる機能がついているものなどもあります。 デメリットとしては、いろいろな病院から薬をもらう確率の高い高齢者は、スマートフォンの所持率は低いですし、機械を使いこなせない、苦手意識があるなどという問題があるため、紙のお薬手帳の方が使いやすいと言えます。災害時はインターネット環境が混乱し、電子お薬手帳が使えない場合もあるかもしれません。個人情報のセキュリティーは大丈夫か?という問題や、アプリによっては、スマートフォンを医師や薬剤師に渡して提示しないといけないシステムのものもあります。 今後の電子お薬手帳に必要なのは、情報をどこでも共通して入手できるように、統一化が図られることです。もちろんセキュリティーの強化や利便性の向上なども求められていきます。 |
Q. | 食前・食後・食間とは? |
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A | 食前とは、食事の20〜30分前のことです。食べ物や胃酸の影響を受けたくない薬や、糖尿病の際に食事で高くなる血糖値を下げるための薬などは、食前に飲むことが多くなります。また、胃の調子を整える食欲増進剤や、食べたあとの吐き気を事前に抑える薬などは食前に飲むと効果的です。 食間とは、食事と食事の間という意味です。食事を終えてから約2時間後が目安です。空腹の状態で飲むと吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護するための薬などは食間に飲みます。 食後とは、食事が終わって20〜30分後までのことです。食事の後は胃の中に食べたものがあるので、胃への刺激が少なくなります。食後の薬は飲み薬の中で最も多いタイプです。主に食べ物と一緒のほうが吸収が良くなる場合や、空腹時に飲むと胃を荒らす薬などは食後に飲みます。 |
Q. | 飲み忘れてしまった場合はどうすればよいですか? |
A | 決められた時間からそれほど経たないうちに飲み忘れに気づいた場合は、その時点で飲んでください。 ただし次に飲む時間が近い場合は、1回分を飛ばしてください。その次から決められた時間に飲みます。2回分をまとめて一度に飲んではいけません。 複雑な飲み方の場合は、薬局で確認しておきましょう。 |
Q. | 漢方薬を飲むうえでの注意を教えてください |
A | 現在医療用の漢方薬の主流はエキス製剤です。 漢方薬は一般的に穏やかな効き目のものが多いことから副作用が少ないと思われている方がいるようです。しかしどんな薬でも効果と同時に副作用があります。いくつかの漢方薬を併用した場合や西洋薬の成分が漢方薬と重なった場合、特に甘草、麻黄、大黄、附子などが含まれている漢方薬は注意が必要です。 また症(体質)が合わないと同じ症状であっても同じ漢方薬が合わないこともあります。漢方薬を選ぶには、自分の体質と症状を正しく知ることが大切です。 漢方薬は水か白湯で飲むのがよいです。苦みを感じる場合は、はちみつを加えて飲んでもOKです。1歳未満の子こどもには、はちみつは与えるべきではないので子どもならゼリーに混ぜて飲ませることもおすすめです。 食事と食事の間、つまり食間(=食後2時間くらい)がオススメです。複数の生薬が合わさった漢方薬は、成分が吸収されやすい空腹時に飲むと効果がよく出るといわれています。 |
Q. | 検査の時中止する薬を教えてください |
A | 血栓防止剤といわれ血液をサラサラにする薬は、出血の危険性をともなう検査をする場合は薬の服用を一時的に休止することがあります。病気の状況や薬の種類・薬の持続時間によって休薬の期間は異なります。 また検査に使う薬(造影剤など)と服用中の薬と影響を受ける場合や検査のため食事をしない場合も休薬をすることがあります。 いずれの場合も検査の指示に従うことが大切です。 |
薬には飲み薬や注射薬など、いろいろなタイプ(形)があります。これは病気や症状のさまざまなケースに対応できるようにするためです。
Q. | 飲み薬とは? |
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A | 飲み薬には、錠剤、カプセル剤、散剤(粉薬)、シロップ剤などがあります。飲み薬は主に胃や腸で溶け、十二指腸や小腸で吸収されます。錠剤・カプセル剤は飲みやすく、持ち運びに便利なことからもっとも多く使われています。散剤は錠剤やカプセル剤が大きくて飲みにくい場合に適しており、症状や年齢に合わせて分量を調節しやすいというメリットもあります。 錠剤の中には口内で溶けやすいタイプの口内崩壊錠という薬もあります。高齢者で、嚥下が困難な場合は飲ませやすい形状です。いずれの形状でも薬を飲む場合には水か白湯をコップに1杯程度飲むようにしましょう。 シロップ剤は甘く、飲みやすいように味をつけられるので子ども用によく使われています。ただし、長期に保存すると雑菌などが繁殖しやすいので注意が必要です。 |
Q. | 坐薬とは? |
A | 坐薬は肛門から挿入して使う薬です。薬の成分が直腸から吸収されるので、胃酸などの影響を受けにくく、効果が速く現れます。また、胃腸障害を起こしにくいというメリットもあります。 子どもの発熱やけいれんに良く使われるほか、がん、リウマチの痛みにも坐薬が使われることがあります。口から薬を飲むことが難しい場合にも適した薬の形です。 体温で溶けるようにできているので、冷蔵庫で保管しましょう。 |
Q. | はり薬・ぬり薬とは? |
A | はり薬・ぬり薬は成分を皮膚から吸収させる薬です。はり薬は、打ち身や捻挫に使う湿布薬だけではなく、薬の成分が皮膚から血液へとゆっくり吸収されて効果が持続します。狭心症に使われるニトログリセリンや、気管支を広げて呼吸を楽にする気管支拡張剤、更年期障害に使われる女性ホルモン、などに使われています。かぶれやすい方は注意が必要です。 塗り薬は、主に皮膚疾患などに使われ、軟膏、クリーム、ローション、ゼリー状など塗る場所や目的にあわせてさまざまな種類があります。 |
Q. | 点眼薬(目薬)とは? |
A | 清潔を保つために、手をきれいに洗ってから使いましょう。目薬のさし方は、両手でも片手でも、ご自分のやりやすい方法で行ってください。下まぶたを軽く引いて、目薬を目の中に確実に入れます。目薬が涙点(るいてん)から流れ出ていかないように、しばらくまぶたを閉じるか、目頭を軽く押さえます。目薬が流れ出ていってしまうと薬の効果が発揮できなくなってしまいます。 2種類以上の目薬をさす場合はしばらく間隔をあけます。間隔をあけないと先にさした目薬が後にさす目薬によって流されてしまうので、5分程度あけることが望ましいといわれています。 |
Q. | 健康食品を使っているのですが、薬とはどのように違うのですか? |
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A | 「健康食品」は健康に関する効果や食品の機能等を表示して販売されている食品(栄養補助食品、健康補助食品、サプリメントなど)の総称です。医薬品は販売されるまでに有効性と安全性の試験を繰り返し、使用量や使用方法を決め厚生労働省の許可を得ます。しかし健康食品には量や使用方法などの規制がなく、薬のように病気に対する治療効果を表示してはいけないことになっています。健康食品は使用量の規制がないものが多いですが、体に良いからといって大量に摂ることは問題があるでしょう。 |
Q. | 目の疲れや腰の痛みにビタミン剤を飲んでいますが、ビタミン剤にも副作用が ありますか? |
A | ビタミンB群(B1、B2、B6、B12)は神経痛、筋肉痛、関節痛などの症状改善、眼精疲労に効果があるといわれます。このビタミンB群、ビタミンCは水溶性で、必要量以上摂取した分は尿から排泄されるので、摂りすぎによる副作用はありませんが、人によっては食欲不振や胃腸障害をおこすことがあります。これに対して脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)は脂肪と一緒に体内に蓄積されるため摂りすぎによる過敏症が問題になります。ビタミンAは妊娠初期に大量に摂取すると、胎児の正常な成長に影響を及ぼすことがあり注意が必要です。 |