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- 薬剤師のお仕事
- 2018.12.4
在宅研修会「口腔衛生について」
メディホープかながわでは、毎年2~3回在宅研修会を開催しています。
今年度第1回目となる在宅研修会のテーマは「口腔衛生について」。
講師には、歯科医師をお招きする事ができました。
基礎から分かり易く
講師としてお招きしたのは、川崎市川崎区にある生協歯科クリニックの松永歯科医師。
生協歯科クリニックは、メディホープかながわと同じく「民医連」に加盟しており、その繋がりで依頼をさせて頂く事ができました。
松永歯科医師には、実際の写真や動画、模型などを用いながら、口腔ケアの基礎を分かり易くご説明頂きました。
基礎といってもトラブル時の対応や義歯の外し方、実際の事例まで、多岐に渡って必要な知識を幅広くご講義頂きました。
特に事例では「薬物副作用による顎骨壊死」や「BP製剤服用患者の抜歯」についてなど、薬物治療に関連したものをご紹介くださいました。
口腔衛生について薬剤師が学ぶ意義
薬剤師にとって口腔に関して直接的なケアの実践は難しいかもしれませんが、今回の学習会で得た知識は、新たな気付きと連携に活かす事ができます。
また「口腔内崩壊錠」について、「口腔機能が低下している方が使用すると、残渣が残ってしまう可能性がある」との説明もありました。
医薬品の多くが経口摂取である以上、口腔衛生は薬剤師にも深く関係している課題だという事も、今回改めて確認する事ができました。
口腔衛生グッズの解説も
今回は歯科医師による講義だけでなく、川本産業様にお願いして「口腔衛生グッズ」のご紹介を頂きました。
洗浄のための道具だけでも、スティックタイプや紙状のものなど様々でした。
保湿にはジェルのほかにスプレーもあり、人それぞれの状況に合わせて、幅広い口腔ケアグッズを選択出来る事がわかりました。
以前の参加者より「口腔衛生について学びたい」との要望を頂き、教育研修委員会にて今回の研修を企画しました。
次回のテーマは「疥癬および帯状疱疹」を予定しています。
今後も意見や要望を取り入れながら、研修の企画・運営にあたりたいと思います。
文責・平野賢治(薬学生・教育担当)