一般社団法人 メディホープかながわ

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8月25日は薬害根絶デーでした

みなさん、『薬害』をご存知でしょうか?

『薬の副作用』のことだと思ってる方が多いのですが、それと『薬害』とでは、大きな違いがあります。
何が大きな違いかというと、『薬害』が多くの場合『人災』であるという事です。

『薬害(やくがい)とは、医薬品の使用による医学的に有害な事象のうち社会問題となるまでに規模が拡大したもの、中でも特に不適切な医療行政の関与が疑われるものを指す。』
(wikipedia より)

過去の薬害被害では、副作用の過小評価や、被害と薬物の因果関係の否定などによって、拡大してしまった例も少なくありません。
本当なら被害に遭わずに済んだ様な方でも、行政や製薬会社などの判断の甘さによって、人生を大きく狂わされてしまう可能性があるのが薬害です。
ここ最近では、『HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)』の副作用で、健康であった女の子に、重篤な障害を背負わせてしまう事が問題になっていますね。

さて、毎年8月24日(今年は日曜だったため25日)は薬害根絶デーでした。

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碑の前行動(写真左手が「薬害根絶の碑」)

碑の前行動(写真左手が「薬害根絶の碑」)

・霞ヶ関の厚生労働省前でのリレートーク
・「薬害根絶の碑」の前で厚生労働省交渉
・ホールでの集会、薬害被害者・被害者家族の方とのワークショップ
・有楽町駅前で宣伝行動

……というのが、根絶デーの毎年の流れのようです。

当日の集会では前述のHPVワクチン被害者の方と、その親御さんが登壇し、理不尽な現状を訴えておりました。
午前中にも全日本民医連主催で、薬害オンブズパーソン会議・別府先生よりHPVワクチンの安全性・有効性についてご講義も頂いています。

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全日本民医連薬害根絶デーのつどい

メディホープかながわからは、今回の薬害根絶デーに6人が参加しました。
薬害を無くす為の声をあげるという社会的な意義はもちろんですが、根絶デーは、薬害被害者の声を直接聞くことができる貴重な機会です。

そのため、メディホープかながわの1年目職員は、出来るだけ毎年参加してもらうようにしています。
薬を扱う者として、自分も加害者になりかねないのだという意識を育んでもらい、被害者の方の気持ちに寄り添う事の大切さを学んでもらえるからです。

薬害根絶デー・午後の集会

薬害根絶デー・午後の集会

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最近は、医薬品のネット通販解禁、海外からの医薬品輸入の簡便化など、注意深く見守らなくてはいけない現状があります。
今後とも民医連その他の方々と力を合わせながら、私達に出来る事をしていきたいと思っています。